ゴミの排出量は、世界中で増加の一途をたどっています。
ちなみに、世界で一番ゴミの排出量が多い国ってご存じですか?
一番というと、大抵の方が2~3か国のことを想像するのではないかと思います。
ではランキングを見てみましょう!
ゴミ排出量が多い国ランキング
最新のデータによると、ゴミ排出量が最も多い国は以下の通りです。
1位 中国
2位 インド
3位 アメリカ
4位 ブラジル
5位 ロシア
6位 インドネシア
7位 メキシコ
8位 日本
多くの方が予想されていたと思いますが、やはり1位は中国でした!
主な原因は当然人口数ですよね。世界最大の約14億人を誇る大国ですから、当たり前と言えば当たり前ですが、人口数とゴミの量には相関関係がありますね。
2位にはインドがランクインしました。
インドの人口は近年年々増え続け今や中国に近い14億人がいるとされています。
中国の人口数を抜くのも時間の問題の中、やはりゴミの排出量も飛躍的に増えているということですね。
3位にアメリカがランクインです。
アメリカは人口は中国やインドに劣りますが、人口に対する一人当たりのゴミの排出量はワースト1位です。ちなみにアメリカの人口はインドの約4分の1ですが、ゴミの排出量はほとんど変わりません。
ということは、インド人一人当たりの約4倍のゴミをアメリカ人は捨てているということですね!
ちなみに1人当たりの年間ゴミ排出量の世界平均は約260kgとなっており、アメリカ人一人当たりの年間ゴミ排出量である773 kgと比較すると約3分の1となります。いずれにせよ、アメリカの一人当たりのゴミの排出量が際立っているということがわかりますね。
アメリカのゴミ排出量が多い原因は、消費文化の影響や経済成長に伴う大量生産と大量消費です。便利さを追求するためのパッケージ化された食品や使い捨て商品が普及し、廃棄物が増加しています。また、都市化が進み、生活スタイルの変化により、廃棄物の発生が加速しています。さらに、リサイクルや堆肥化が十分に普及していない地域も多く、最終的にゴミとして処理される量が増加しています。
少し意外だったのは、インドネシア。インドネシアの人口は約2億7000万人。
4位のブラジルの人口は約2億1000万人。また、5位のロシアの人口は約1億4500万人。
インドネシアの人口の方がブラジルやロシアに比べはるかに多いのにゴミの排出量は6位です。(対ブラジルの人口では、約6000万人も多く、対ロシアに対しては約1億2500万人も多い)
この理由としてインドネシアは経済発展の段階が異なり、平均的な消費水準が低いため家庭や企業からの廃棄物の量が少ないことが影響しています。
また、インドネシアの多くの地域では、伝統的な生活様式が維持されており、特に農村部では、プラスチックやパッケージ化された製品の使用が少なくリサイクルや再利用されているということが挙げられます。
ちなみに我が日本は8位ですが、リサイクル率が非常に高く、特に資源の再利用の意識が高いことが他の国に比べ、ランキングが低いことに影響しています。
プラスチック、紙、金属などのリサイクルが進んでおり都市部では地域ごとに細かい分別、及びリサイクル(再利用)が義務付けられているという点が他の国に比べて突出しています。
日本の都市によってはゴミ袋も分別ごとのビニール袋を購入して、ゴミ出しを強いられているところもあります。
このような細やかな配慮が我々のゴミの分別、リサイクルの意識を高めてくれているのかもしれませんね。
各国のゴミ処理方法と問題点
各国のごみ処理は主に下記の方法があります。
①埋立処理 収集されたゴミを埋立地に送られ埋められます。
ゴミ処理としては一般的な方法です。適切な管理がされない場合環境問題を起こす可能性があります。
②焼却処理 廃棄物を高温で燃焼させて処理する方法です。
焼却処理の利点は、廃棄物の体積を大幅に減少させ、埋立地の必要性を軽減できる点です。
焼却による二酸化炭素や有害物質の排出が懸念されるため、適切な管理が重要です。
③リサイクル プラスチック、紙、金属など、リサイクル業者や協同組合が廃棄物を集めて処理します。
④コンポスト化 有機廃棄物を自然なプロセスで分解して肥料にする方法です。
具体的には、家庭から出る生ゴミ(野菜くずや果物の皮など)や庭の落ち葉、草などを集めて、微生物や虫によって分解され栄養豊富な肥料にします。
コンポスト化することでゴミの量を減少させ、環境にもやさしい生活を送ることができます。
特にアメリカはごみのリサイクル率が低く、多くが埋め立てられています。
埋め立て地の不足や環境汚染が深刻化しており、リサイクルの意識向上が問題視されています。
一方、ヨーロッパ諸国はリサイクル率が高く、エネルギー回収を含む先進的な処理方法が採用されていますが、リサイクルには高いコストがかかり、財政的な負担が増加しています。
日本では、厳格な分別ルールと焼却技術が発展しており、リサイクル率も比較的高いです。
また、焼却処理の技術も高く、エネルギー回収も行われていますが、焼却施設の維持費用や有害物質の管理が問題となっています。
発展途上国では、インフラが整っていないため不法投棄や野焼きが行われ、環境と健康に深刻な影響を与えています。
世界のゴミ排出量は依然として高水準にありますが、一人ひとりがゴミ排出を減らす意識を持ち、リサイクルを推進することが求められています。
私たちゴミ処理会社も、こうした取り組みをサポートし、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
私たち一人ひとりが適切な処理とリサイクルを通じて、環境保護に努めていきたいですね。私たち一人ひとりの行動が、未来の環境を守る第一歩です。